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YY!ターンセミナー

2022年イベントレポート(第5回)

  • 2022.12.19

2022年11月26日開催 山口とつながるpart.2
〜温泉街のミライをつくる、地域おこし協力隊のススメ〜

今年度の「YY!ターンカレッジ」は「やまぐちへの入口」をコンセプトとして、「やまぐち暮らし」の魅力を発見していただいています。
第5回目となる今回のテーマは「山口とつながるpart.2〜温泉街のミライをつくる、地域おこし協力隊のススメ〜」。長門市俵山地区を活性化しようと奮闘する藤永さんをゲストに迎え、俵山の魅力と現在の様子、地域おこし協力隊や移住者の活躍などについてお話ししていただきました。

移住者とつながり、「俵山」と歩む。

◉藤永 義彦さん

山口県内で初めてとなる地域経営会社「株式会社SD-WORLD」を設立された藤永さんは、現在、俵山産の食材を使った料理が楽しめる「そば居酒屋 たべ山」や、俵山温泉「白猿の湯」と「町の湯」が目の前のゲストハウス「ねる山」を運営されています。また、今年の春に設立された俵山温泉の観光協会「たわらやまの旅と未来会議」の事務局を務められるほか、特産品の生産や販売も手がけられています。

「昭和初期の俵山温泉は本当に歓楽街。芋の子を洗うように人がたくさんいた」と藤永さんは当時の写真を紹介しながら振り返られ、現在の俵山にもこの賑わいを取り戻したいとの思いで、長門市役所を早期退職して(株)SD-WORLDを立ち上げられた経緯を話されました。「SD」の「S」は「スパ(温泉)」、「D」は「ドリーム(夢)」、「WORLD」は世界的企業にしようというのが社名の由来だそうです。

「俵山温泉は平安時代に発見されたと伝わりますが、当時の記録は大火事により焼失してしまいました。しかし、江戸時代には萩藩の城主だった毛利のお殿様が俵山に湯治に来たという記録は残っています」と藤永さんは俵山温泉の歴史を話され、木造3階建ての旅館が肩を並べる風情あるまち並みも俵山の魅力の一つとして紹介されました。

俵山は最盛期には43軒の旅館があったそうですが、今は18軒と半分以下になり、藤永さんが運営するゲストハウス「ねる山」は閉館した旅館の一つを再利用され、「そば居酒屋 たべ山」も空き店舗を活用されています。「両施設とも温泉が目の前で、放置しておくのはもったいない。俵山にはこういった施設がたくさんあるから活用しない手はない」とその再活用に至った思いを伝えられました。そして、「もったいない資源がたくさんある俵山はチャレンジしやすい地域。まちづくりをしてみたい人や、自分で商売をしてみたい人、何か新しいことを始めたい人にはぴったりな地域です」と呼びかけられました。

また、藤永さんは「長門市は今や『移住者の聖地』とも言われている」と、長門市の地域おこし協力隊や移住者の活躍についても教えてくださり、「『俵山ビレッジ』をきっかけに人の輪が広がり、俵山への移住者はさらに増えています」と話されました。しかし、俵山を元気にするにはまだまだ人手が足りないので、新たに地域おこし協力隊を募集するそうです。

最後に、藤永さんは「コロナ禍の影響もあって、さらにお客さんは減っていき、それに伴って旅館が辞め、お店が辞め…という流れができてしまっています。もう一度、俵山温泉街を元気にするために、一人でも多くの方に移住していただき、そこからどんどんいろんな人を巻き込んでいってほしいです。そして、地域おこし協力隊の方には、その核となり、一緒に俵山温泉の未来を切り拓いていってもらいたいです」と呼びかけられました。

長門市への移住者の活躍を知っていただき、新たに募集される地域おこし協力隊の役割をお聞きすることで、より長門市を身近に感じるとともに、藤永さんの人柄が伝わる、終始笑い声の絶えない時間となりました。

藤永 義彦(ふじなが よしひこ)氏

画像:藤永 義彦(ふじなが よしひこ)氏

株式会社SD-WORLD代表取締役
山口県内で最初の地域経営会社となる(株)SD-WORLDを立ち上げ、そば居酒屋「たべ山」とゲストハウス「ねる山」を経営。
「温泉街に賑わいを取り戻したい」という思いで、イベント開催などを通じた関係人口の創出や交流の拡大を図り、生まれ故郷である「俵山温泉」の活性化に取り組んでいる。
長門市在住。

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