移住者体験談
宮城 拓也
外から来た移住者ではなく、山口県民として暮らす選択
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移住を決断するまでの経緯やきっかけについて教えてください。
私の出身は神奈川県横浜市で、移住する前は妻と東京に住んでいました。お互いにIT業界で働いていて、私は東京に本社がある企業で、テクニカルセールスを担当しています。移住を決断するまでは、「将来的には都会から離れて、自然のある静かな土地で暮らしていきたい」と夫婦で話し合っていました。そんな時、2020年に新型コロナウィルスが蔓延したことをきっかけに、世界的に働き方がリモートワーク中心になったことで、移住するならこのタイミングだと移住活動を本格的にスタートしました。当初移住先として考えていた場所は、妻の故郷・静岡でした。
最終的に山口県を選択するにあたって、どのようなことをしてきたのですか?
静岡は妻の実家もあり、古くからの友人もいて安心できる地域ではあったのですが、周期的に起こる噴火や海溝型地震など自然災害が発生した際のリスクは、他の地域で暮らすよりも覚悟が必要でした。家族が安心して暮らせる場所は無いか、噴火、地震、津波、台風、大雪、原発・・・こういった天災・人災発生の頻度が低い地域はどこだろうと、各地域の気候や活断層、自治体の災害対策やハザードマップなどを片っ端から調べました。また、東京に本社がある企業に勤めているので、都心部へのアクセスも移住先選びでは重要なポイントでした。最終的に、これらの条件がマッチした唯一無二の地域は山口県山口市でした。
実際に山口県に来てみてどのような印象でしたか?
山口県は海も山もある自然豊かな地域という印象で、元々ネガティブな印象はありませんでした。移住前には観光をしたり、山口県で生まれ育った方々と話す機会をつくりました。当初イメージしていた印象そのままに、良い意味で人が少なくのどかで、とにかく人が優しいことが強く印象に残りました。都会暮らしは慢性的な混雑・渋滞で心の余裕が無く些細なことでイライラしていましたが、2022年12月に移住してからは、のどかな暮らしで家族の笑顔も増え、都心とは違って新鮮なお魚や作物も豊富で、毎日の食事も一段と美味しくなりました。また、山口県は綺麗で大きな公園がたくさんあって、リフレッシュするにも、子供と遊ぶにも、最適な環境だと感じました。ちなみに余談ですが、山口県の地形的な影響なのか、東京よりも天気予報の変動が激しいというユニークな発見もありました。
今後はどのように山口県で暮らしていきたいと考えていますか?
働き方の変化として、東京で暮らしていた時は、仕事でお客様と対面で商談を行う機会もあり、緊急時にはすぐに現地へ駆けつけられるメリットがありました。しかし、移住したことで以前のような働き方ができなくなったことも事実で、その影響が会社のメンバーや取引先にとってマイナス要因にならないように、コミュニケーションの仕方や環境整備、ルールの取り決めなどを工夫するようにしています。家庭については、山口県に移住してから待望の子供が生まれました。里山を元気に駆け回り、自然にたくさん触れながらのびのびと成長してくれることを望んでいます。今後も自分が暮らしていく街のことをもっと知って、地域の人たちとのつながりを増やし、ゆくゆくは県外から来た人たちに街を案内したりと、山口県に住んでいるからこそできることを一つずつ増やしていきたいと思っています。
最後に、山口県への移住に興味を持っている方にメッセージをお願いします。
山口県山口市は気候や天災リスク、都心部へのアクセスの良さ、子育て支援など、いろんな側面をロジカルに見て、安心して住める地域だと思います。さらに、「山口県の人たちは優しく、何かあれば助けてくれる」。これが、私たちが実際に住んでみて感じた山口県山口市の魅力です。近所の方も同世代のご家族や移住者も増えており、同じ山口県に暮らす仲間として分け隔てなく受け入れてくれました。仕事の面でも、周辺地域のコワーキングスペースも充実していて、リモートワークを行うための障害もほとんどありませんでした。移住するにあたっては、いろんな選択肢がありますが、自身や家族がどのような働き方や暮らしがしたいかを相談しあって、「今だ!」というタイミングで一歩踏み出す勇気をもっていただければと思います。
宮城 拓也さん
みやぎたくや/山口市在住
神奈川県横浜市出身。移住前は東京にてIT業界にてテクニカルセールスの業務に従事。
2020年に新型コロナウィルスが蔓延したことをきっかけに、移住検討をスタート。安心して暮らせる地域ということで2022年12月に山口県山口市へ移住。