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移住者体験談

後藤 誠

出会いから3週間で決めた「瀬戸内のハワイ」での、テレワーク移住生活

  • 周防大島町
  • 後藤 誠
  • 起業・創業
後藤 誠

周防大島に移住するまでのいきさつを教えてください。

私が地方への移住を考え始めたのは、コロナ禍で仕事がオンラインで完結するようになってからです。大分県出身で、地元でデザイナーとして独立していたのですが、2018年からは東京でフリーランスとして、デザインの仕事を続けていました。おかげさまで順調に仕事の幅も広がってきていたのですが、そんな折にコロナ禍に突入してしまったのです。仕事のコミュニケーションがオンラインになり、対面での打ち合わせがなくなってしまったので、実家に長期帰省しても仕事ができることを実感し、2022年の初め頃から具体的に地方移住を検討し始めました。当初は千葉の房総や熱海など、関東近郊の海沿いを探していましたが、思っていたよりも交通量が多く騒がしかったので、自分が思い描く海辺の町はなかなか見つかりませんでした。そうしているうちにだんだんと検討範囲が西に広がっていき、「瀬戸内のハワイ」というキャッチフレーズに惹かれて周防大島町を見つけました。2023年4月に3週間のお試し暮らしを体験し、その時に住まいも決めて2023年7月に移住しました。

海を楽しむ後藤さん

お試し暮らしをされた当時の感想を教えていただけますか?

お試し暮らし住宅で過ごした周防大島での3週間があったおかげで、今の暮らしがあるのは間違いありません。他の地域でも日帰りや1泊の体験はしましたが、ちょっとしたレジャーの延長レベルだったように思います。それに比べて3週間もあるので、日常生活をしっかり体験できるのは、移住前の検討にとって大きなメリットです。例えば、買い物はどこに行けば何があるのか、病院や学校や飲食店がどこにどんな規模であるのか、日頃の交通手段はどれくらいの頻度で何があるのかなどは、短期間の滞在ではなかなか知ることができません。良いことも不便なことも含めて、事前に知ることができたのは、決断する上で大きな判断材料になりました。その結果、お試し暮らしの期間中に、毎日見ていた海の美しさに魅せられて家探しを始め、運良く空き家バンクを通じて住まいが見つかりました。当時、色々と相談に乗っていただいた役場の方が熱心に動いてくださったおかげで、短期間での移住を実現することができました。

画像:仕事風景

働き方や暮らし方は、移住前後でどう変わりましたか?

移住前もフリーランスとして働いていたため、働き方の基本は変わりません。すでにコミュニケーションはオンラインになっていたので、取引先の方にも特に違和感なく受け入れていただきました。テレワーク移住の良いところは、仕事そのものは変わらずに暮らしを変えられることなので、全部が新しくなるよりは不安が少ないです。しかし、生活リズムは周防大島への移住前後で大きく変化しました。特に依頼が集中して忙しい時がそうなのですが、東京時代は夜中に仕事をする夜型の生活だったのが、周防大島では早起きして仕事をする朝方の生活に変わりました。仕事の合間には海沿いの散歩を楽しむようになり、家族と過ごす時間もずいぶん増えました。休日は、車で県内をドライブしたり、家の前の海で子どもと遊ぶなど、遊びの選択肢が増えた気がします。生活費も、家賃は当然ですが、自炊が増えて食費が安くなるなど、経済的なメリットも感じています。
また、私が暮らしている地域は数十世帯の集落なのですが、子どもが少ないためか周囲の皆さんに、本当にかわいがっていただいています。子どもが外で遊んでいると、誰かがそっと見守ってくれていますし、わかめや山菜などおすそ分けもよくいただきます。近所に同じく東京から移住された方もいらっしゃるので、食事に誘っていただいたりもします。実はお試し暮らしで住まいを探しているときは、学校や公共施設の近い別の地域への居住を検討していたのですが、この地域で本当に良かったと感じています。「移住して困ったことや苦労したことはないですか」と聞かれることもあるのですが、幸せなことに考え込んでしまうほどに思い当たりません。移住して1年も経たないからかもしれませんが、仕事もプライベートも順調です。

画像:海の風景をバックに

テレワーク移住を考えている方々にメッセージをお願いします。

テレワークでの移住は、経済的なリスクを軽減しながら、新しい生活の形を実現できるチャンスです。特にコロナ禍を経て働き方が大きく変わっているので、特別なことではなくなってくるのかもしれません。私の経験から言えることは、まずは実際にその地域で生活してみることの重要性ですね。お試し暮らしを通じて、実際の生活環境やコミュニティーを体験することで、移住後のイメージがより明確になります。事前にネット環境や生活コスト、地域との関わり方など、細かな点までしっかりと検討し、新しい挑戦に備えてください。私にとっての周防大島のように、あなたにとって最適な場所が見つかるかもしれません。

後藤 誠さん

ごとう まこと/周防大島町在住

unigraph design works代表
アートディレクター/グラフィックデザイナー

大分県佐伯市出身。山口県周防大島町在住。
20代より大分県内のデザイン事務所や印刷会社デザイン部での勤務を経て2014年に独立。2018年、活動拠点を大分から東京へ移す。
コロナ禍を契機に、対面の打合せが減りオンラインでの打合せが主流となり、仕事のほとんどがオンラインで完結するようになる。同時に、これからの子育てや家庭環境を考え地方移住を検討。 移住先として、東京近郊のほか、全国を調べる中で周防大島町と出会い2023年4月に3週間のお試し暮らし体験の後、移住を決意。2023年7月より周防大島町へ移住。

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