2025年11月4日(火)18時30分~21時00分(交流会を含む)
会場福岡会場:LINEヤフー株式会社 博多深見オフィス(博多深見パークビルディング 3階)
オンライン:Zoom
山口県の銘菓やおつまみをご用意しています。ぜひ会場にてご参加ください!
登壇ゲスト、行政(山口県・山口市・防府市・阿武町)と交流いただけます!
こちらのイベントは終了致しました。ご参加いただきありがとうございました。
オンラインで頂戴したご質問とその回答
イベント中に頂戴しましたご質問のうち、回答ができていなかったものを以下に掲載いたします。
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Q1
会田さんのお話で、自分の手仕事が加わると、公共にオーナーシップを感じられる、という点、震えました。家庭でできること(or 親がそそのかせること)って何かあるでしょうか?
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(会田さん)過度な期待はしない、という前提の上で、色々お願いしてみる、というのが一応の回答になります。でも、実際には頼んだことをやってもらえないとイライラしたりもしますよね。公園の中での役割についても、大人のスタッフが何かを任せているという性質のものではなく、子供たちが「やってみたい」という言葉を発するまではあまり何かを頼んだりはしません。「小さなエラーや課題を見つけてくれてありがとう」ということを伝えるのと、「それはちょっとした作業で改善するから手伝ってみない?」といった声掛けからアプローチします。がしかし、全員が良い反応をするわけでもありませんし、その気になるわけでもありません。ただ、「他者の役に立った」とか「貢献できた」という手応えは本人のなかで芽生えるものだと思いますので、それが芽生えるまで待つとか、投げ掛けてみる、といったことを繰り返す、地道な作業ではあります。
まずは、大人が子どもという他者を「操作できる」という思い込みを捨てて、彼らの育つ環境を整備する、というアプローチに切り替えられるのが理想です。うちの家庭でも、そんなに上手くはいっていませんが(笑)。
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Q2
失敗が中学生のやる気や成果につながった事例があれば教えてください。
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(徳光さん)技術部の顧問として、先日、ロボットコンテストの県大会へ生徒を連れて行きました。ロボコンやプログラミングの世界では、上手くいくことの方がレアで、ほとんどのチームが100%のパフォーマンスを発揮できませんでした。スタート地点から1mmも動かなかったり、とちゅうでコケてしまったり・・・ですが、魔改造の夜や、鳥人間コンテストなどもそうだと思います。失敗するからこそ連帯感や次へのエネルギーが生まれていくのではと思います。とかく現在の子どもたちは結果が見えない不透明な事象に対して、とても後ろ向きに捉える傾向があります。逆に、すぐ結果の分かるショート動画や切り抜き動画などが流行するのもその視点だと理解ができます。よく分からないこと、見えないことにチャレンジしていくには、失敗を乗り越えていく経験が必須だと思います。ですから私は失敗をする生徒をほめ、支え、伸ばしていく視点をもって生徒に接するように心がけています。もちろん安全な範囲の中で・・・・
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Q3
教員の負担が大きくなる中で、教員を支える教員ではない大人の役割はどこまで拡大できるのでしょうか?また、コミュニティスクールの障壁となっている要因はありますか?
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(徳光さん)教員ではない大人の支え、とても必要だと個人的には感じています。しかし、学校、特に公立学校は教育委員会をはじめとする組織として動いていますし、教育に関する生徒(児童)情報の守秘義務などもありますから、誰でも学校内の仕事をお任せできるか・・・というと難しい点もあります。もちろん、内容を切り分けられれば良いのですが。事例として、山口県では比較的規模の大きな学校を中心に「教員業務補助員」という方が採用されている学校もあります。その方々は教員免許保有者ではありませんが、市町村教育委員会の雇用で、お知らせプリントを印刷して各クラスごとに仕分けたり、集金したお金を確認したりするなどの事実上教育に関わらない範囲の雑務をしてくださる方がおられます。また、以前の勤務校では保護者OBの方々が地域住民として参観日や卒業式の駐車場係をやっていただけるシステムはとても助かっていました。
コミュニティスクールの障壁となっていることは、内側に居て感じるのは地域と学校の温度差です。長年地元で生活されてきた地域の方と、異動で来た先生、やる気のある先生やそうでない先生等など・・・じっくりと話し合いの場をもち、地域と学校お互いの事情を分かりあってスタートできるマインドセットの時間が大切だと思いますが、その時間確保がなかなかできないのが現状です。例年やっているから・・・とか、学校がやるべき・・・など形骸化してしまい、結果単純に学校の負担増となっているケースをよく耳にします。
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Q4
教員の方々が本当に忙しく、子どもと一人ひとり向き合う時間が減っている現状を感じています。そこで、地域の社会人や退職された専門職の方が学校に関わり、“生き方のモデル”を見せる仕組みをつくりたいと考えています。こうした取り組みを、学校の一部として持続的に運用していくためには、どのような壁やポイントがあると思われますか?
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(徳光さん)とても素敵なしくみだと思います。ぜひ本校にも・・・・。特に本校は若い年齢層の先生方が多く、元気がある一方で余裕をもって仕事をしたり、ワークライフバランスのとれたモデルとなる教員がほぼ皆無です。良くも悪くも「学校の先生」は一般社会人とは少し異なる、一種独特の世界観をもって仕事をしている方が多いのではと感じています。ぜひ、そのような生き方のモデルを教職員に紹介する場があると良いですね。「そうは言ってもできる訳ない・・・」というあきらめの雰囲気にならなければ良いのですが。
ありがとうございました!
セミナーの内容
こんな人にオススメ
- 教育やテクノロジー、メディアアートに興味がある方
- 公共施設・地域行政による新しい挑戦を知りたい方
- 「地域と教育」に関心がある方
メディアアート、ロボコン、ハッカソン。
そんな“ものづくりの熱”が、山口で広がっています。
今回のセミナーでは、YCAMを中心に文化施設・行政・学校・企業が交わりながら進める“教育×地域づくり”の最前線を紹介。
世界レベルの教育プログラムや地域課題への挑戦事例から、“子どもや若者が育つまち”の新しいかたちをお届けします。
コロガル公園テラス
山口から始まる“教育と地域づくり”の挑戦を、リアルタイムで知り、話せるチャンス。
YCAMをはじめとした実践者から直接話を聞き、参加者同士でつながれる貴重な機会をお見逃しなく。
- ■リアル会場参加(LINEヤフー株式会社 博多深見オフィス)
- 実際に会場で登壇者と直接交流でき、セミナー後の交流会にも参加できます。さらに、行政(山口県・山口市・防府市・阿武町)の担当者とも話せるチャンス。リアルなネットワーキングを求める方におすすめです!
- ■オンライン参加(Zoom)
- オンラインでもセミナー全編をご視聴いただけます。現地に来られない方や遠方の方は、オンラインで気軽にご参加ください!
下記よりお申し込みをいただきますと、会場への入館案内、およびオンライン視聴用のURLをメールでお送りします。
「普段は触れられない、“教育と地域づくり”の現場。」
今回のセミナーでは、メディアアートやロボコン、ハッカソンをはじめ、子どもや若者の挑戦が広がる現場を紹介します。
そこでは何が起き、どんな思いで取り組まれているのか、“つくる力”と地域をつなぐ実践から、新しい視点を探っていきます。
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TOPICS 1
「“学校の外の学び”は、なぜ地域を変えるのか?」
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アートやテクノロジーを取り入れた教育は、どんな挑戦の場を生み出してきたのか。
文化と教育が交わることで生まれる、新しい学びの可能性を探ります。
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TOPICS 2
「モノづくりとコトづくり、その両方から学ぶ」
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"つくる"ことは、モノを完成させるだけではありません。アイデアを形にするまでの試行錯誤や、仲間と課題を解決していく過程——そのプロセス自体を学ぶ「コトづくり」としての学びの実践も紹介します。
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TOPICS 3
「若者と地域をつなぐ新しい関わり方とは?」
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ハッカソンなどを通じて広がる若者の挑戦。
企業や都市部の人材が地域とどう交わり、学びと地域の関係を広げていけるのかを考えていきます。
また、セミナー後には交流会もご用意しています。セミナーでは聞けなかったことも、交流会で詳しくお話しいただければと思います!
※山口県の銘菓やおつまみをご用意しています。ぜひ会場にてご参加ください!
山口から始まる“教育と地域づくり”の挑戦を、リアルタイムで知り、話せるチャンス。
YCAMをはじめとした実践者から直接話を聞き、参加者同士でつながれる貴重な機会をお見逃しなく。
- ■リアル会場参加(LINEヤフー株式会社 博多深見オフィス)
- 実際に会場で登壇者と直接交流でき、セミナー後の交流会にも参加できます。さらに、行政(山口県・山口市・防府市・阿武町)の担当者とも話せるチャンス。リアルなネットワーキングを求める方におすすめです!
- ■オンライン参加(Zoom)
- オンラインでもセミナー全編をご視聴いただけます。現地に来られない方や遠方の方は、オンラインで気軽にご参加ください!
下記よりお申し込みをいただきますと、会場への入館案内、およびオンライン視聴用のURLをメールでお送りします。
ゲストのご紹介
会田 大也さん
(YCAM ミュージアム・エデュケーター/アーティスティック・ディレクター)
ミュージアムにおけるメディアリテラシーや美術教育のプロフェッショナル。企業との協働による教育プログラムの企画、地域プロジェクト、企業の人材開発において、ワークショップやファシリテーションの手法を用いて「学校の外の教育」を実践。
東京大学大学院での教育研究や、国内外の展覧会キュレーターも歴任し、企業や地域と協働したプログラム開発など幅広く活動。
企画展示「コロガル公園シリーズ」文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品、グッドデザイン賞など受賞歴多数。現在はYCAMを拠点に、地域やアートを通じた教育の可能性を追求し、参加型プログラムの設計やアートと社会の連携を推進している。
德光 慧さん
(山口大学教育学部附属山口中学校 教諭)
大学卒業後、木工職人修行や一般企業勤務の経験を経て、2015年より中学校技術科の教諭として山口県に勤務中。
現代の社会情勢に沿った、新しい技術科の授業実践や教材研究を行い、新しい技術科の教材「合板DL・モジュール木工」を推進し、(一社)合板DL普及協会の創立メンバーとして理事を務める。
また、『技術部』の顧問として、日々中学生と共にロボコン等の製作活動を行いながら、ものづくりを中核とした教育や人間形成、学校と地域の連携等にも想いをもって取り組んでいる。
本年度より社会教育士として活動の場を拡大中。
→合板DL普及協会の詳細はこちら
→社会教育士の詳細はこちら
井上 雄飛さん
(LINEヤフー株式会社:「エンジニア向けイベント企画・運営」担当)
LINE Fukuoka(現LINEヤフー)入社後、国内外のエンジニア採用に携わる。
現在はDevRel Unit Leadとして、Tech-Verseをはじめとする技術イベントの企画運営や、LINE Plus・LINE Taiwanなど海外グループ会社と連携した施策を推進。
また、開発組織でのAI活用を進め、エンジニアの挑戦を支える仕組みづくりに取り組んでいる。
→Tech-Verse 2025
→Hack U
→LINEヤフー福岡拠点
粟畑 夕子さん
(山口市交流創造部文化交流課 課長補佐)
山口市入庁後、数年勤務した後、YCAMに出向。
その後、山口市の自己啓発休業制度を利用し、青山学院大学大学院総合文化政策学研究科
において文化政策を学ぶ。市役所復帰後、指定管理者制度業務、人事行政など、様々な分野の業務を経て、現在、文化行政に携わる。
中川 雅史さん
(LINEヤフー株式会社:司会)
大阪オフィスで「Mix Leap」を立ち上げ、イベントオーガナイザーとして各種イベント企画・運営を担当する一方、LODGEにて自治体DX「地域DX推進ミートアップ」シリーズの企画・運営を担当。
セミナー概要
今回のセミナーでは、山口県YCAMをはじめとする教育・文化の取り組みを紹介しながら、「子どもや若者が育つまち」の新しいかたちを探ります。行政・学校・企業・地域が交わる現場から、学びと地域をつなぐ挑戦を共有し、福岡からどう関わっていけるのかを考えるきっかけをつくります。
公共が育む"つくる力"、
プロセスから生まれる"まち"の未来
〜地域課題に挑む山口YCAMの最前線〜
開催概要
- 開催日時
- 2025年11月4日(火)18:30~21:00(交流会を含む)
- 開催場所
- LINEヤフー株式会社 博多深見オフィス(博多深見パークビルディング3階)
またはオンライン(Zoom)
- スケジュール
- 18:00〜 受付開始
18:30〜 会場のご案内
18:40〜 オープニング(山口県の紹介・本セミナーの案内)
18:45〜 プレゼンテーション(YCAMを活用した山口市のまちづくり)
19:00〜 パネルディスカッション、質疑応答
19:55〜 山口県からのお知らせ/LINEヤフー社からのお知らせ
20:05〜 交流会
20:50〜 クロージング
- 参加申込
- 参加を希望される方は、事前申込が必要です(参加無料)
- 会場アクセス
- 住所:福岡県福岡市博多区博多駅前4-14-1 博多深見パークビルディング 3階
※お申し込みをいただきますと、会場への入館案内、およびオンライン視聴用のURLをメールでお送りします
山口から始まる“教育と地域づくり”の挑戦を、リアルタイムで知り、話せるチャンス。
YCAMをはじめとした実践者から直接話を聞き、参加者同士でつながれる貴重な機会をお見逃しなく。
- ■リアル会場参加(LINEヤフー株式会社 博多深見オフィス)
- 実際に会場で登壇者と直接交流でき、セミナー後の交流会にも参加できます。さらに、行政(山口県・山口市・防府市・阿武町)の担当者とも話せるチャンス。リアルなネットワーキングを求める方におすすめです!
- ■オンライン参加(Zoom)
- オンラインでもセミナー全編をご視聴いただけます。現地に来られない方や遠方の方は、オンラインで気軽にご参加ください!
下記よりお申し込みをいただきますと、会場への入館案内、およびオンライン視聴用のURLをメールでお送りします。
本イベント企画について
やまぐちYY!ターンセミナーとは
移住・関係人口を促進するプラットフォームサービス「スマウト」の人気移住ランキング『スマウト移住アワード2024』で第4位を獲得した山口県。
瀬戸内海に面した温暖な気候、防災上安全な土地柄、なんといっても三方が海で自然が豊か!
そんなキーワードで最近人気の山口県は、2024年度の移住者数が4500人を突破。訪れただけではわからない山口県の深い魅力をお伝えします!
山口県には隠れた魅力がたくさん!
- 瀬戸内海と日本海の表情の異なる2つの海
- およそ50ヶ所の温泉地
- 都市部との交通アクセスがよい。県内に空港は2つ、新幹線停車駅は5つ
- 東京まで飛行機で1.5時間(山口宇部空港、岩国錦帯橋空港)
- 岩国錦帯橋空港は5日間、山口宇部空港はずーーっと駐車場が無料
― オープンコラボレーションハブ「LODGE」とは ―
LINEヤフー株式会社が運営するオープンコラボレーションハブ「LODGE」は、「情報技術で日本をもっと便利に」を共通テーマとし、様々な仕掛けでオープンコラボレーションの創出を目指しています。